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2012年11月 8日 (木)

疑似模倣の国

 オバマ大統領の再選の写真を眺めていて、ふと思ったことがある。 一体、中国は共産主義をどこへ持って行くつもりなのだろうかと。
 アメリカの強力なリーダーシップにあこがれる中国指導部は、自分らの顔ぶれを変えずに権力だけを高めようとする。 政治家が安全に既得権を維持させるには、閉鎖的な芝居じみた白々しい選出を、さも正当性がある手続きであるかのように満場一致で行って見せる。 北朝鮮のような世襲こそ避けられているが、一介の農民が国家主席に上り詰めるようなアメリカンドリームはもはや中国では実現しないだろう。 だがそもそも、この個人の資質に依存する国家像は本来の共産思想とはどう考えても相容れないものだ。
 また、アメリカの経済援助を真似して、経済格差に悩む人民から吸い上げた、なけなしの資力を第三国にばらまいて自国への賛同や影響力を増やそうとする。 だがそこにはボランティア精神は全くない。 もちろんアメリカも国家利益で動いてはいるが、その先陣を切って現地に入り込み社会活動を進めているのはボランティアである。
 チャイナタウンという地名を聞いたことは山ほどあるが、アメリカタウンというのは聞いたことはない。 現地人と混じり合うアメリカ人に対して、中国人は家柄の丸ごと輸出を行う。 漢民族にあふれる中国国内では目立つ行為ではないが、海外現地で特定人種・民族コミュニティを持てば露骨な不平等問題を引き起こす。 それは共産思想とは言えまい。 国内ではチベットやウイグルで同化政策を進めているが、他国でそれをやってしまっては資本主義というより帝国主義の植民地化、シオニズムの入植に近い。
 中国の仮面共産・疑似資本主義ぶりを笑ってみせるだけの、共産社会主義国というのは今は存在しない。 ならば、資本主義国側から、似非ものとの効率性の違いを見せつけねばなるまい。

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