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2013年8月24日 (土)

「はだしのゲン」批判に思うこと

「はだしのゲン」の閉架措置は当然だと主張する連中の根拠は、
少年ジャンプ連載終了後に赤旗や日教組の機関誌で連載を続けたことを持って、プロパガンダに利用された、バイアスがかかっている、意図的にねじ曲げられたというもの。 まず、共産党や日教組が作品内容に介入した事実はないでしょうが。 批判者の論法で言うと、「サザエさん」も「ちびまる子ちゃん」も批判すべき対象なのか(本当にそういうレッテルを貼りかねない時代になったから怖い)。 実際のところ、赤旗が『できあがった作品』を利用したことはあるかもしれないが、内容に注文をつけたりした事実はない。 もちろん他誌作品も同様で、掲載料欲しさに御用漫画家になるような人たちではない。 バカバカしいにもほどがある。

 また、この批判は共産党や日教組を絶対悪とする前提に立っている。 私自身は共産党が与党になって欲しくはないが、野党としてそれなりに職責を果たしていると思っている。 つまり、彼の党を全否定するつもりはない。 そもそも自民党議員でさえ、その潔癖性に一目置いている。 話しをもどすが、このような批判の仕方は、与党自民党さえあればよいという議会制民主主義を真っ向から否定するようなもの。 ○○党関係は全部抹殺すべしという、恐ろしく排他的な思想である。 日本国民が再びファシズムや一党独裁政治を望んでいると海外から思われて当然だろう。

 そもそも文句を垂れるぐらいなら、代替書籍ぐらい提案したらどうだと言いたい。 できるものなら戦争の悲惨さをあなた方の言う過激描写なしで表現してみせたらよいだろう。 むしろ「はだしのゲン」よってマンガ化されたことで、リアル映像を見ずに済んでいることに感謝するところも多いのではないか。 原爆で皮膚がただれているところを動画で見る方がよほどツライと思うわ。

 それに子どもが読み進んでキツイと感じるようだったら、普通に子ども自身が読むのをためらったり、中断したり、周りに相談したりとするものでしょうが。 そういう機会をひとつひとつ奪うことでできあがる人間像って、打たれ弱かったり、思い込みが強かったり、相談できる人を用意しなかったりと、とても社会で生き抜けるとは思えないですよ。 こういう作品はそうそう多くないのだから、批判的な人であっても子どもには読ませた上で解説付きで教えたらいいでしょう。 結局、子育てが面倒くさいだけなんでは?

 また、政治的な意図で目に映らないようにすること自体、教育上問題がありすぎる。 有害図書を排除しようとかいうスローガンを昔はよく田舎町で見かけたけど、あれと似たこと。 官能美を追求した作品とレイプなど女性虐待を正当化した作品をごちゃまぜにしているようなもの。 一切の思考を停止して、すべてほっかむる。 それでできあがった純朴青年は、実際は女知らずのマヌケものか、一旦女を知って以降女狂いのどっちか。 わたしゃーどっちもイヤだね。 免疫付ける機会まで奪えばそうなるだろう。

レイナ・テルゲマイヤー作「9歳のアメリカ人少女がはじめて『はだしのゲン』を読んだとき」
http://lafs.hatenablog.com/entry/2013/08/18/005556

アメリカ人の方がよっぽど教育的だとおもわんかね?

>> 追記

ゲン閲覧制限撤回:松江市教委「混乱させたことをおわび」
http://mainichi.jp/select/news/20130827k0000m040076000c.html
7割が市教委の判断に反対する内容だったという。

恐ろしい時代になったものだ。 たったの7割しか反対者がいない。 情報操作肯定論者が蔓延してきている。 まるで北朝鮮や昔のソビエトや東欧にでもいるかのようだ。

「ゲンより禁止すべき成人向け漫画がある」麻生副総理
http://www.asahi.com/politics/update/0827/TKY201308270216.html

このような至極まっとうな判断をとれないものが3割もいる。 まさか国民の3割ではないとは思うが、一部の右翼が主にネットを舞台に世論操作や圧力掛けしていることは、どこかで証明せねばなるまい。

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