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2013年9月 6日 (金)

宮崎駿監督の引退に思う

彼は護憲派なのだが、単に戦争はダメだから護憲だという考えではない気がする。
 その時代を汗水流して生きている人たちの声を聞いたときに、プライドのためにする人殺しなんて絶対嫌だ(あるいは戦争経験者なら「もうたくさんだ」)という心の叫びを感じているから、国際貢献なんかよりそっちを守ることが重要だとしているのではないだろうか。 ゲームの延長感覚で人にヘイトスピーチを投げつけることは、きっと大嫌いであろう。 彼の言葉を借りると「存在感のない人」が束になって、この国をなんてところに向かわせているのか!ということである。 汗水流して生きている嘘の偽りのない人の言葉には「存在感がある」。 それは国籍を越えて共通のものだろうから、なぜそれを大事にしないのか、彼ならそう答えるであろう。 逆に言えば、国家エゴイズムに矮小化されない、普遍的な人類愛を求めた結果の争いなら、大いに(できれば楽しく)ヤレということである。 そういうのを彼は 「愛すべき馬鹿者たち」とどこかでそう書いていた気がする。 自らを文化人と呼ばれることを嫌うのは、是非を論じるより先に、共通の土台を作ることの方が人類にとって重要だから、おれは「町工場のオヤジ」でいいということなのかも知れない。

〈宮崎監督会見一問一答:上〉この世は生きるに値する
http://www.asahi.com/culture/update/0907/TKY201309060693.html
〈宮崎監督会見一問一答:下〉これ以上続けるのは無理
http://www.asahi.com/culture/update/0907/TKY201309060775.html
 ――「熱風」の取材に答えた動機は?
 宮崎 鈴木プロデューサーが、中日新聞で憲法について語った。そしたら、鈴木さんのところにネットで脅迫が来るようになった。それを聞いて、冗談で、「電車に乗るとやばい。後ろからブスッとやられるかもしれない」というふうな話をして、でもこれで鈴木さんが腹を刺されて知らんぷりしているわけにいかないから、僕も発言しようと。高畑監督にも発言してもらったのは、3人いると的が定まらないだろうから。それが本当のところ。本当に脅迫したのは捕まったらしいけど、詳細はわからない。

宮崎駿監督、改憲もってのほか 冊子で訴え
http://www.47news.jp/CN/201307/CN2013071901001445.html
小冊子『熱風』7月号特集 緊急PDF配信のお知らせ - スタジオジブリ出版部
http://www.ghibli.jp/shuppan/np/009355/
9条 世界にアピールを スタジオジブリプロデューサー・鈴木敏夫さん
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/kenpouto/list/CK2013050902000173.html
※東京新聞の親会社は中日新聞

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