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2013年11月16日 (土)

愛国心の形

文科省の教科書改革 「愛国心」なしは不合格
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-215377-storytopic-62.html

軍国化まっしぐらである。
 戦前(今でもそういうレッテルを貼られるが)、共産党は悪の権化、国の敵、過激派であった。 彼らの多くはテロリズムとは無縁の反戦主義者であったにしてもそういう扱いをされた。 戦後、明確に過激派と決別した(ことになっている)日本共産党は、当然今でも反戦主義である。 彼らのやり方すべてが正しいとは言わないが、日本を想う気持ちでは、他党と何ら変わりはない。
 しかし、今度の教科書改革を適用すると、共産党員だけではなく、反戦主義者、日本軍に自決強要された遺族等が今なお持っているわだかまりは、すべて反愛国的な感情とこき下ろされることになる。 加えて、平和的に国歌国旗を変えたいという信条を持つ人、天皇制を止めたいと考えている人、領土問題で柔軟な考えを持つ人もすべて反国家的とされることになる。
 これから僕らの子は、意味もわからずに「国のため」「日の丸のため」「君が代のため」「天皇のため」を口にしなければならないのか。 国民と国家は本来"Give and Take"だから、どちらが優先されるべきかは一概に言えないはずなのに、一方的にまず国家ありきと子どもの脳みそに吹き込んでくる。 過去の悪さも含めてなおこの国が好きだという人と、純粋無垢で潔癖でなければこの国を好きになれないという人と、愛国的とはどっちを指すのか。

>> 追記

北海道綴方事件 札幌で元教員の獄中メモ発見 暴力で「共産主義者」の調書仕立てる
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/504720.html

 現代社会の矛盾を指摘しただけで、過激派呼ばわりである。 今でも売国奴・非国民・スパイ・国賊などとヘイトスピーチを浴びせられるのだから、いつでもそう転ぶ素地はある。
 問題はさらにエスカレートする可能性がある。 過激派でもないのに過激派にされるのなら、じゃあ初めから過激派でやってやろうではないかと開き直って行動する人が出てくるということも十分ありうる。 疑り深さが逆にホンモノを作り上げてしまうということ。 悪人面の人に何度も何か悪さをしているのではないかと嫌疑をかけ続けていると、(犯罪を期待されているような錯覚に陥り)本当に犯罪を犯してしまうようなものだ。 敵とも感じていなかった人に「お前は敵だ」と繰り返されたら、「なんで」を通り越して憎しみを感じてしまうようなものでもある。 日本や日本人という定義を狭くしていくと、それだけで差別だらけになるというものだろう。

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