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2014年5月16日 (金)

独善自尊憲法案

産経の新憲法案だが、これがひどい。

  • 「独立自存」……産経の目指すのは「独善自尊」。 人に耳を傾ける姿勢がなく「和」の国にふさわしくない。
  • 「天皇は元首」……天皇自身が悪さをすれば罰せられるべきである。 特別待遇などなくても我が国の代表であることに変わりはないし、天皇の持ち上げ過ぎは逆に革命家に正当性を与えるだけだろう。 能力のあるものが国を仕切るべきで、天皇家は血ではなく、それが備わっていたから存続してきたに過ぎない。
  • 「皇位継承は男系子孫」……先祖(血筋)崇拝には反吐が出る。 女性ではダメだとする考え方の根源には、日本芸能界が少女アイドルを中心に構成されてきた理由と同じで、「女は愛嬌(だから幻やまやかしイカサマに携わる機会が多い)」という解釈が感じられる。 日本女性が愛嬌だけに留まって、特に国際社会で活躍できない理由も同じではないのか。 ならば、これを打破するのが天皇家であろう。 これでは象徴として真似たい存在にはならず、ただの特別なお家となり、国民の統合の役割から後退する。
  • 「国旗・国歌」……むしろ第二の国歌と言える歌がほしいくらいだ。 他国ではそういう親しまれる歌もあって文化が花開いているのに、君が代だけにこだわり過ぎてそこから先へ進めない。
  • 「軍」保持……また勝てる前提での無謀。 実際に負けるまで往生際が悪い人間が蔓延したから戦争になったのに、また繰り返すのか。 人間とは異質な「神」のために命を投げ出したいという人は多くはない。 自分と同じだからこそ魂を張れるというものだろうが。 今の国のためになんか死ねないとなると、また徴兵で無理やりということになる。 それをあたかも志願のように扱って、また靖国に祀るというのか。
  • 「国際社会の標準」……平和憲法は国際社会の『先駆』なのにねぇ。 馬鹿には維持さえできないのか。
  • 「緊急事態」……既得権益の強化では飽きたらず、特権を作り出しそうというもの。 北朝鮮を「瀬戸際外交」とするがそれを真似てどうする。
  • 「家族の尊重」……体(てい)のよい高齢者・障害者介護や生活保護の切り捨て文句。
  • 「国民は国を守る義務」……そもそも国は国民の集合体であるのだから国を支えるのは自然の流れ。 だが、それを強要しなければならないときは国と国民が分断しているときであろう。 これも徴兵制臭がものすごい。
  • 「参議院を」……貴族院とか枢密院復活とか御用学者といった政府の息のかかった既得権益者に国民の権利を明け渡せということですか。
  • 「地方自治体に国との協力」……こんな中央集権体質が改まらないから道州制とか進まない。 人口過密で窒息しそうな東京の横暴を封じて、高齢化で消失しそうな地方を活性化させるには、国に対抗しうる地方自治政府の強権を以って遷都させるしかないと思うんだが。 3LDKのマンションでどうやって二世帯生活しろというのか。 東京集中をやめて首都と経済の中心を分けるのが国際標準というものだろうが。
  • 「憲法裁判」……裁判の迅速化より最高裁判事の選び方が昔から問題視されているだろうに。 政府の手先みたいなのばっかり。
  • 「国家を縛る」……最高裁さえも機能していない現状に加えて、国会も不能にするのか。
  • 「国体」……この時代に国体論か。 天皇の威を借りて好き放題したがるのがまた出るぞ。

この新聞社は80年もかけて、このテイタラク。
誰かを悪者にすれば、相対的に自分を善人と認識できる。 そりゃ、わかりやすいだろう。 でもそんなものは、イジメの論理である。 仮初めに得られた安心感と引き換えに災厄を呼び寄せる。 力を得ようとしたとしても、それは危害に対向するためではなく、その先の世界を思い描けていなければならない。 とりあえず、武器持っておけというのはナシだ。

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