« 陸上輸送革命 | トップページ | 男尊女卑の伝統 »

2014年8月 3日 (日)

自虐と自画自賛

東京新聞:近ごろ日本を覆う「自画自賛」症候群は何の表れか
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2014073002000150.html

 この記事に対する反響が大きいらしい。 平たく言うと、東京新聞の有り様を自虐史観だとのたまうのだ。 彼らの言い分は、諸外国と比べると日本はまだまだ自らを正しく評価していないという。  だが、私から見れば、批判する彼らの価値観は常に相対的であって、確たる基準があって行動しているわけじゃないんだろうなと気づく。 「周りがやっているのだから俺達だって自画自賛して何が悪い」ということなのだ。 今まで、それを恥として慎ましやかに生きてきた日本の先輩方を否定し、俺達こそが正しい姿勢なのだと豪語する傲慢ぶり。 わざわざダメな方と足して二で割る判断というか、朱に交われば赤くなるというか、そういう自覚もなしにせっかく築き上げた文化的ポテンシャルを下げているのだ。
 そもそも「自虐史観」なる言葉を近年喧伝したのが「新しい歴史教科書をつくる会」であろう。 それまで、『史観』なる言葉は皇国史観に用いられるぐらいで見にすることは滅多になかった。 歴史修正主義者が皇国史観が戦前・戦中の誤った思想であるという影を薄めて戦前回帰を企てるために、対となる形で制作したのが「自虐史観」という言葉であろう。 これはおよそ成功している。 最近、皇国史観の批判をついぞ目にしなくなってしまった。 有耶無耶化するのにキャッチフレーズが使われることはよくあることだ。 そんなことも知らずに、『自虐』は駆逐されるべき古い思想なのだと刷り込まされている年中小者は哀れで仕方がない。
 日本らしさを通したいなら、一点の恥もよしとしなかった武士道を知るべきだと思う。 他人(他国)もやっていることだから、自分も自慢して何が悪いなどと武士は口にするだろうか。 お国自慢を馬鹿にされたところで、怒りに任せて刀を抜くようなのが、武士だったか? 剣豪・剣客・師範代・免許皆伝等々語られる人たちが、無礼討ちを好んで行ったなどいう話はひとつもない。 むしろ、短気は損気とばかりに臥薪嘗胆して、自分を諌めた。 それが、ストレスを溜めないことが体によいと思っている今の日本人とぜんぜん違うところであろう。

« 陸上輸送革命 | トップページ | 男尊女卑の伝統 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 陸上輸送革命 | トップページ | 男尊女卑の伝統 »

カウンター

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

ブログパーツ

  • UNIQLO CALENDAR
無料ブログはココログ