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2014年9月12日 (金)

原発村の反朝日・反民主キャンペーン

菅氏に「バカ野郎と言いたい」…主張に食い違い
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140912-OYT1T50008.html

食い違いなどない。
 吉田所長は東電本社は撤退を検討していることを知らず(知る余裕もない)、菅首相(当時)が訪れたことでは、現場に撤退の疑いをかけられたことに憤慨しているのであって、東電本社への撤退の疑いについてではない。 この読売・産経のすり替えようは報道機関として許しがたいものがある。
 また、言葉尻を捉えて批判しているが、どういう文脈の中で使われたのかということが重要であって、「退避」だろうが「撤退」だろうが、放棄して後方に退くことに変わりがない。 これを追求することに何の意味があるのか。
 すべては原発再稼働のため。 反原発勢力筆頭者たる菅元首相にレッテルを貼ることに意味があるのだろう。

吉田調書:公開 福島第1原発事故 当時の混乱伝える証言、生々しく 菅直人・元首相に聞く
http://mainichi.jp/shimen/news/20140912ddm010040034000c.html
吉田氏の負担になったことはよく理解できる。だが、情報がない中で避難を決めるのは危ない。他の手段がないなら現場に聞くしかなかった。

吉田調書:公開 避難者「事故検証を」 誤報謝罪で識者が指摘 「朝日たたきは歪曲」 /群馬
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20140913ddlk10040230000c.html
一部メディアで「朝日たたき」が過熱していることについて、マスメディアや知る権利のあり方を研究する群馬大社会情報学部の藤井正希准教授(憲法学)は「吉田調書の意味を朝日バッシングに歪曲(わいきょく)すべきでない」と指摘する。「誤報があれば訂正し謝罪するのはメディアとして当然。吉田調書問題の本質は、いかにしてその内容を今後の事故検証に生かしていくかということだ」と強調する。

 朝日を民草を騙る傲慢体質だと批判するなら、読売・産経は政府の意向を汲む不誠実なマスメディアというべきだろう。

 もうひとつ、マスコミの対応に苦言を呈したい。 吉田所長も「東日本壊滅」という認識を持っていた。 菅元首相は、同じくそれを「東日本つぶれる」と表現した。

菅首相:「東日本つぶれる、そういう認識あった」
2011年4月12日 21時7分 更新:4月12日 21時13分
http://mainichi.jp/select/today/news/20110413k0000m010078000c.html
首相の発言は笹森氏が会談後に記者団に明らかにしたが、与野党から「国民の不安を高める」として強い批判を浴びた。

 そんな現場の危機意識を国会議員が共有せずに、袋叩きにしたのである。 このような人格攻撃を国会で行われている国が、イジメや自殺問題に取り組んでいるなどと答えるのは、なんだかちゃんちゃらおかしい。 実際以上に人を貶めるような行為に醜さを感じないとしたら、かなりの重傷だろう。

>> 追記

福島第1原発、ナゾ残す「全員撤退」 吉田調書を読んで
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK24H2B_U4A920C1000000/?dg=1
 溢水で電源盤や非常用の電機機器をぬらさない。そうした対策なら防潮堤のかさ上げなどよりずっと安上がりだったろう。柏崎・刈羽原発が被災した07年の中越沖地震以降、かさむ安全対策費をこれ以上増やしたくない、あるいは時期的に柏崎対応の後にずらしたいという心理が当時の東電幹部のひとりとして吉田氏の判断をゆがめてはいなかっただろうか。

吉田所長をはじめとした東電職員を日本を救ったとして称えるべき存在、菅首相をはじめ官邸・民主党を事故処理を誤った犯罪者として、産経・読売は決めつけている。 このような歪んだ報道が生む雰囲気が我が国のヘイトスピーチを増幅させている。 さも自分ならもっとうまくやれたかのような虚飾にまみれた政治批判のせいで、本当の事故原因と責任が有耶無耶にされている。 それもこれも、原発再稼働のためという、ある種の信仰が故であろう。

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