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2016年10月 2日 (日)

後藤博という男

少し前に話題になった言葉に『忖度』がある。 自治体が政府に睨まれないよう(予算配分を減らされないよう)左派はもちろん市井の民の政治・芸術活動も自治体施設・イベントから締め出そうとしていることで有名になった言葉だ。 要は従順な『犬』になるということ。

安倍首相、二審も勝訴 メルマガ訴訟で菅氏の控訴棄却:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASJ9Y52FYJ9YUTIL025.html
「東電による誤った決断につながったという意味において、菅氏の間違った判断があったと評価されるのはやむを得ない」

わからないことを質問したことのが、なぜ「間違った判断」という断定になるのか。
菅氏は東電黒田フェローを自分へ忖度するように仕向けたのだろうか。 それは全く逆で、何でも「ハイ」という返事を求めてはおらず、工学者として科学的根拠を強烈に求めている。
黒田は正確な返答をすべき知識を持ち合わせなかった己を恥じずに小さなプライドで首相の焦燥を小馬鹿にし、返答を面倒事と嫌ったあげくに勝手に頼みもしない注水停止という行動とった。 それがどうして菅氏の責任になるというのであろうか。
この裁判官は、一体どういう行動なら首相にふさわしかったというのだろうか。 非難だけしておいて、当時の緊迫状況下での正解行動を何ら示してはいない。

ところで高裁判事がこれだけいながら、なぜ彼・後藤博が裁判長なのか。

裁判所|東京高等裁判所 担当裁判官一覧
http://www.courts.go.jp/tokyo-h/saiban/tanto/tanto/index.html

「後藤博」と検索すると次のような経歴が出てくる。

平成14年7月1日以降の全国の裁判官の異動履歴を表示しています。
履歴欄に記載のない場合は異動がないことを示します。

後藤博
所属 東京高裁部総括判事

異動履歴
H.28. 6.25 ~       東京高裁部総括判事
H.27. 6. 9 ~       名古屋家裁所長
H.26. 7.24 ~ H.27. 6. 8 津地家裁所長・津簡裁判事
H.24. 9.25 ~ H.26. 7.23 東京地裁部総括判事
H.24. 1.17 ~ H.24. 9.24 東京高裁判事
H.10. 4. 1 ~ H.24. 1.16 検事
H. 9. 4. 1 ~ H.10. 3.31 東京地裁判事
H. 6. 4. 1 ~ H. 9. 3.31 検事
H. 6. 3.25 ~ H. 6. 3.31 東京地裁判事・東京簡裁判事
H. 5. 4.12 ~ H. 6. 3.24 名古屋地裁判事・名古屋簡裁判事
H. 4. 4. 1 ~ H. 5. 4.11 名古屋簡裁判事・名古屋地裁判事補
H. 3. 4. 1 ~ H. 4. 3.31 名古屋地裁判事補・名古屋簡裁判事
H. 2. 4. 1 ~ H. 3. 3.31 最高裁秘書課付(東京地裁判事補・東京簡裁判事)
S.63. 7. 1 ~ H. 2. 3.31 最高裁刑事局付(東京地裁判事補・東京簡裁判事)
S.62. 4. 1 ~ S.63. 6.30 東京家裁判事補・東京簡裁判事
S.61. 4.12 ~ S.62. 3.31 那覇地裁判事補・那覇簡裁判事
S.60. 4. 1 ~ S.61. 4.11 那覇地裁判事補
S.58. 4.12 ~ S.60. 3.31 東京地裁判事補
(第35期)

またしても判検交流で政府と行ったり来たりしている。 それも2回も検事登用という異例人事。 詳細は不明だが、彼もまたこの検事時代に法務省関連部署に所属していた可能性は高い。

西松建設株主代表訴訟で和解成立 東京高裁 旧経営陣ら1億5000万円支払い - 産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/160909/afr1609090027-n1.html
株主代表訴訟は9日、東京高裁(後藤博裁判長)で和解が成立した。

西松建設と言えば小沢(当時民主党)というくらい有名だが、村井長野県知事(自民系首長)への献金は担当秘書が自殺でお蔵入り。 むしろ献金先人数で言えば自民議員が圧倒している。

西松建設事件 - Wikipedia

その西松建設が東電とつながりがある。

西松建設 - Wikipedia
2007年から2008年にかけ、青森県むつ市内に建設中の使用済核燃料中間施設を巡り、用地買収交渉の費用が、同社から東京電力の当時の清水正孝・皷紀男両元副社長(清水はその後社長となる)に対し送られた裏金約2億円によって捻出されていたことが判明

東電のために骨を折って和解調停をやっている。 そして今回の名誉棄損事件でもまたしても、後藤が起用された。 これを偶然ですと言われて誰が信じようか。

最後に蛇足をひとつ

【産経抄】菅直人さん、語るに落ちたとはこのことですよ! 最高裁で扱うほどの「名誉」をお持ちなんですか? - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/news/161001/clm1610010004-n1.html

嘲笑を一新聞社が煽るというこの下品な記事。 安倍と産経はなぜここまで菅元首相を憎むのか。

それは菅氏が野党内において人事に長けているからに他ならない。 野党にありがちな政治家像として政策ばかりで組織を疎かにする人が多いが、菅氏は珍しく自民の領袖のように人を束ねるのが上手でしかも金にクリーン。 自民にとって一番危険な男だが、これを不用意に自民議員が直接叩くと諸刃となるので、産経が代わってレッテルによる世論誘導で政治家としての信用を削り落とさせている。 今頃、他の裁判官はこの自民・産経の獰猛な連携個人攻撃に、自身の出世リスクを天秤にかけていることだろう。

>> 追記

法制審議会民事訴訟法部会委員(平成19年1月26日現在)
法務省大臣官房審議官  後藤 博

法務省大臣官房会計課長 後藤 博(東京都千代田区霞が関1-1-1)
平成22年4月1日

2012.1.17付 法務省人事
後藤博 裁判官へ(法務省大臣官房司法法制部長)

とある。 大臣付きとなれば国会議員の憶え目出度いのは当然。 裁判官の出世コースの1つとして法務省への出向制度が固定化しているのは間違いない。 政府や自民に不利な判決が下されてはならない場合に、秘蔵っ子として裁判長に任命して司法操作をするわけだ。 安倍はどうしてこれで中国に「法の支配」などを説けようか。 中国政府からは眉唾で「このエセ三権分立が」と見られているのを当の日本国民は知らない。

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