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2018年12月15日 (土)

HDR普及の現状

【本田雅一のAVTrends】HDR難民を救うUHD BDプレーヤー「UB9000 Japan Limited」の凄さとは - AV Watch
https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/avt/1158124.html
「そんなもの、価格差が画質差になるなら、あたりまえだ」という考え方もあるだろうが

 コラムの執筆者の本田氏もそういう考え方だったんじゃないのかな。 メーカーサイドの請売りが多くて、表示性能は規格だけじゃなくて製品次第だなんて趣旨のことを言っていたと思う。 しかし、当の本人もその規格による制作品質と製品の表現品質の間に横たわる「グレーチング」と呼ばれるダウンコンバート性能に満足できていなかった。 テクニカルライターなら、それを敢えて指摘するべきだと私は思うなのだが、モノを売りたいメーカーには触れられたくない部分。 今回のような回避手段が見つかるまでは本音を封印してたのだと思う。
 要はHDR規格と言いながら、コスト的に可能かどうかまではあまり考慮されておらず、そのカラーマッチングノウハウをコンテンツ制作と視聴者の両方の製品メーカーに丸投げしてしまった結果、ぐちゃぐちゃとした俺流映像で再生される現状になってしまった。 それを記事の製品が自動でなんとかそれっぽく間を取り持って見られるようにしてくれたということになる。
 SDRは100nitsという決め打ちターゲットだからこそ規格上の表現品質のブレが少なく、コンシューマーの手による映像が飛び交い文化発展に貢献している。 その現状からすると、HDRはコンテンツ制作用映像素材のパーツストックにさえ及び腰になっており、なんとも寂しい。 HDR運用上、最も影響を与えているのが業務モニターで、それすら100万円を超える代物じゃ、一般人がHDR作品を作って見ようかという気にはならない。 プロでも撮影製品毎に異なるRawだらけの映像管理に辟易しているのではないか。 一般人はせいぜいHLD(SDR拡張型HDR)そのまんまだろう。 そのHLDも普及半ばで、これからまた対応テレビやらカメラを買い換えろと言われたら「ムッ」と来る人は多いと思う。 結局、メーカー主導で規格化されたHDRが本来の活況を得るのはもっと先になりそうだ。

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