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2019年4月19日 (金)

トランプは大胆かつ臆病

ロシア疑惑「証拠不十分」と報告書 トランプ氏勝利宣言:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASM4H3J37M4HUHBI010.html

 トランプを「ただの大ぼら吹き」と呼ぶのは正当ではない。 猜疑心が人一倍あり、リスクにおける限界ラインを知った上で回避・踏破行動している。 ロシア疑惑についても、当初はロシアとの裏取引まで考慮に入れつつ、ロシアの積極的な介入姿勢に自ら関与しなくてもよさそうだと判断したとうかがえる。 悪党を利用する術に長けているということだ。

 これを潔白・健全ではないと非難する向きもあろうが、トランプ支持者の多くは、今の米国に必要なのは潔癖性・完全性・全方位性あるいは多様性・持続可能性ではなく、景気・旧産業の再活性化や自己優先性だと思っている。 優劣付けを望んではいるものの、それはトップ狙いだけではなく、最悪よりマシな相手とならどんなものとも手を組んで取引するぐらいのしたたかさも覚悟している。

 最悪な相手に選ばれたのは、イランとヒスパニック系移民のようだ。 イランを支援するロシアにくさびを打ち込みたいがために、ロシアに接近したとも見て取れるが、ロシアにそれさえ見透かされたようにも見える。 プライド志向の強い中国・北朝鮮とは、トップ外交を駆使するトランプにとって相性が良いが、自分と同じく手の内を見せないロシアは不得意なのだろう。

 また、中南米国民の米国依存志向を抑えて、自国に対する自己決定に向かわせるには国境の壁ぐらいの費用は安いものだと私は思う。 ベネズエラやエルサルバドルに軍事介入して米国傀儡政権を作って維持させる方が莫大な費用が掛かる。 仲間を増やすという冷戦が今ひそかに進みつつある気がしてならない一方で、世界の右傾化がトランプに味方するのかどうかは予断を許さない。

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