経済・政治・国際

2017年8月 5日 (土)

民進党(民主党)不振の原因

読売の記事を例に掲げるがこのステレオタイプの批判は他紙も同様に報じている。

野田幹事長辞任 民進党の再建につながるのか
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20170726-OYT1T50127.html (掲載終了)
民進党の慢性的不振は、安倍政権攻撃に終始して「抵抗政党」と化していることが一因である。

これは正しくない。 野党は対立軸を明確にして争わなくてはならない。 当の自民党が下野したときはまさに「抵抗政党」だったではないか。 「もう、忘れた」とは言わせない。 大震災対応での非協力的な態度に至っては国民の批判を受けたほど。

では、何が不振の原因か。民進党員に多い宣伝文句に「政策重視」がある。 これは自民の狭く粗い法案比べれば、より多くの人が享受できるものを提案できる丁寧さがある。 だが、一方で政策固執や人事・シンボル(党名等)軽視の原因にもなっている。

中道政党である以上、左右から攻められるため、自民・共産の倍の批判を受けることになる。 本来であれば、党首を先頭に中心を貫き、時に左右に振れて世論を喚起しながら舟を漕いでゆくべきところだが、悲しいかな所属議員にポピュリストが混じり、党首を向いていない。

大衆は単純を好む。 この流れに逆らわないのがポピュリストだが、大衆はよく間違える。 それを知って嘘をつけるのが自民、それを知って小言を口にするのが共産。 では民進はというと、先2タイプの他に媚びを吐くだけというのがいる。 これはただ放っかぶりするだけの怠慢議員に他ならないが、これが党執行部を責め立てる。

公明党は言わすと知れた創価学会の党。 宗教が糊の役目をしているため、党員の個性は抑えられる。 ただ、一度決めたことに対して外部に異論を漏らさない。 少なくとも民進党は自民と対決する前に、このレベルを超えなくてはならない。 一体、何を糊に持ってこようというのか。

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ところで、都民ファーストの代表は野田数という人だという。 自民の新総務相は野田聖子に決まり、これは小池都知事とのパイプを期待されてのことらしい。 ところが民進は都民ファースト連携に失敗したのが都知事選敗戦の原因だとして、野田佳彦幹事長(元首相)を辞任に追い込んだ。 野田前幹事長と小池都知事とは日本新党所属以来の旧知の仲。 真逆に彼を外してどうする。 野田-野田-野田ラインをちゃんと活かすべきだろうに。

2017年7月17日 (月)

ポピュリズムとバランス批判

家族を殺された人がまだ生きているさえいるのに“シャレ”で済むはずがない。

ホリエモン、ヒトラーTシャツ着用生出演でNHK謝罪 本人は反論ツイート : スポーツ報知
http://www.hochi.co.jp/topics/20170712-OHT1T50347.html
堀江氏は出演後、自身のツイッターで「シャレわかんねー奴多いなぁ」と投稿

ヒトラー想起、NHK謝罪 堀江貴文さん着用のTシャツ - 産経ニュース
http://www.sankei.com/entertainments/news/170712/ent1707120008-n1.html
堀江さんは「我が闘争」という題名の自叙伝を出版しており

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気になったのが「バランス人間はまっぴら」というキャッチ。 バランス人間とは、どっちつかずの中途半端な人、他人の出方を見てから態度を決める人という意味なのだろうが、これが拡大解釈されて、バランスを取ること自体が悪いとされかねない。

仏教では「空(くう)」を説く。 偏る思考・執着を無くすためにありとあらゆるものごとを否定しまくる。 現代社会では否定的な発言は嫌われるため避けるべきとされるが、客観性を磨くためには批判力は必要。 ただし、あれもこれもと批判していると何が正しいのか分からなくなってくる。

仏教ではそこからさらに、否定さえ否定するという境地を目指す。 否定の否定で二重否定だから肯定と言ってよいのかどうさえ私にはわからないが、肯定するとして少なくとも否定を熟考した上で用いるべきであり、単純な否定・肯定・半端とは異なるバランスが求められている。

ホリエモンのバランス否定発言は、バランスの奥義を極めたものではなく、単なる先祖返りの単純化であろう。 ポピュリズムの基本は単純化だ。 決して品格品性の高度化ではなく、目指すべき民主主義とは似て非なるもの。

2017年7月 3日 (月)

民進都議・都議候補者の選挙結果

7月2日投開票の東京都議選
民進都議は3月上旬の時点で18人

まずは離党した議員から

現職都議
【当選】小山有彦(くにひこ)(府中)2期、民進系会派「東京改革議員団」幹事長代理→都民ファースト
【当選】石毛 茂(西東京)民進党都連選挙対策委員長→無所属→都民ファースト(追加公認)
【当選】石川良一(南多摩)都議選非候補者(未公認)→無所属→都民ファースト(追加公認)
【当選】尾崎大介(北多三)民進系会派「東京改革議員団」幹事長→無所属→都民ファースト(追加公認)

【落選】島田幸成(西多摩)→都民ファースト→無所属
【落選】野上幸絵(江東)=柿沢幸絵(夫:柿沢未途 衆議)→無所属【除名相当
【落選】新井智陽(日野) NTT労組と決裂;都議選非候補者(未公認)→無所属
【落選】酒井大史(立川) 民進系会派「東京改革議員団」団長代理→長島昭久衆院議員(比例東京)に同調→無所属

前職・元職都議
【当選】増子博樹(文京)→都民ファースト
【当選】田之上郁子(江戸川)→都民ファースト
【当選】伊藤 悠(目黒)2期→都民ファースト
【当選】滝口 学(荒川)公認予定者→無所属→都民ファースト(追加公認)
【当選】中山寛進(ひろゆき)(台東)→無所属→都民ファースト(追加公認)

【落選】熊木美奈子(板橋)→無所属
【落選】大塚隆朗(港)3期→無所属
【落選】山下太郎(北多四)民進系会派「東京改革議員団」団長→無所属

区議・市議(現職・前職・元職)
【当選】森 愛 (元大田区議3期)→都民ファースト
【当選】内山真吾(昭島市議);東京都連幹事長を務める長島昭久衆院議員の元秘書;公認予定者→都民ファースト

無所属は都民ファースト推薦。 小池都知事から公認・推薦もらっても落ちた奴らって一体…。
酒井と新井は議会での発言ほとんど無し。仕事していないのがバレたか。
民進は政策重視、自民は人重視、こいつらは人気重視。

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離党しなかった議員(落選した前職・新人は省略)

現職
【当選】中村 洋(三鷹)
【当選】宮瀬英治(板橋)
【当選】西沢圭太(中野)

【落選】浅野克彦(練馬)※同党新人 藤井智教は当選
【落選】今村路加(町田)※次点
【落選】斉藤 敦(小平)※次点
【落選】田中朝子(杉並)※みんなの党→維新→民進;同党新人 西村正美(前参議)および生活者ネット 小松久子(次点)ともに落選

【不出馬】大西智(さとる)(足立)※同党新人 銀川裕依子は落選

前職
【当選】山口 拓(世田谷)

新人
【当選】藤井智教(練馬)

杉並だけは生活者ネットも含めて候補者1本化調整するべきだった。
結果は2議席減。 落選内容はそんなに悲観的なものではないだけに、落選は本人のあとわずかな力不足というより他ない。

2017年4月 8日 (土)

世論操作

某ニュースサイトのコメント欄より転載

短絡的な政権叩きは少数派だぞ。
いい加減目を覚まして好き放題やってる自民が悪いではなく好き放題させてるのは何が悪いのか、勝つどころか相手にもされてない野党の悪いところは何なのかを考えろよ。
俺達は何も悪くなく正しいのに悪の自民党が好き放題やってるのはおかしい!
ではもう国民は動かないんだよ。
そして終いには自民支持する国民は勿論自民支持しなくても野党を支持しない国民すら悪いとか言い出すから始末に負えない
自分達は正しく反するものは悪であり反論は許さないという凝り固まった思考回路はテロリズムの始まりだということにも気付かない

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上記は、よくある自民支持者による世論操作。

短絡的ではない政権叩きとは何なのか、自分では書かないでメディアを否定するだけ。
野党の悪いところを知っているらしいのに指摘せずにはぐらかす。疑心暗鬼を起こさせたいらしい。
野党に自分らには正しくないところもあると自虐を勧めるかのようなことを書き、実際そのようにしたらしたで自虐史観だと責め立てる。
「国民は動かない」んじゃなくて、実際には動いているが票に結びついていないだけ。
「国民が悪いと言ってはいけない」という選挙上の鉄則をそのまま真実だと思っているお目出度い頭。
選挙時だけはリップサービスをするしかないのが今の選挙制度であり、現実は国民も政治家のどちらも無謬であるわけがない。
少なくとも選挙時外まで国民の声を拾い過ぎて右往左往するのはポピュリズムというもの。
「自分達は正しく反するものは悪であり反論は許さない」もうそのまま返したくなるような180度逆思考。
テロと専制独裁の害悪と、どちらの対処を優先するべきか、天秤にかけるべき。
反自民というだけでヘイト調にテロリスト呼ばわりしている暇があるなら、癒着・忖度政治が進む現状を憂うべき。

どうして自民支持者はこうなるのか。
「危機感を持って動いている人には国を想う心があるハズ」という信念めいたものがあるのかと。
だが、実際には自民党議員の大半は自分の出世・票踏みと兼ね合いで主義主張を変遷・転向させながら、自分の代で破綻しない程度に国家・国民を私的利用している。
一方、野党議員は清廉潔癖を旨として世論操作まがいのことはしないが、抵抗力までもない。
弱いと嫌うべきか、弱いから支えるべきかは、国民の胸三寸であろう。

2017年4月 1日 (土)

デマゴーグ 池田信夫

誰かこの学者もどきの扇動者を葬ってくれよ。
炉心溶融=メルトダウンだよ。アホか。
このような門外漢の経済学者らが原子炉を一夜漬けで理解したつもりで垂れた間違った蘊蓄で誤誘導された結果、慌てて住民が避難する羽目になったんだよ。
理学部卒業の菅総理の正しい科学的理解と献身的な差配が無ければ日本はもっと混乱しただろう。
人気・不人気で正誤を語るなかれ。

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2016年03月01日 09:04
福島第一原発事故は「メルトダウン」ではない – アゴラ
http://agora-web.jp/archives/1671528.html
毎日新聞などが炉心溶融とメルトダウンを混同し、「メルトダウン『判断基準あった』 福島原発事故当時」と誤って報じた
保安院は当時も「炉心溶融」とは発表していないし、「メルトダウン」という言葉は今までも使っていない。これはまったく事実無根である。

2011年03月12日 05:50
池田信夫 blog : 福島第一原発について
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51687156.html
「燃料溶融」が完全なメルトダウン(炉心溶融)を意味するわけではない。

2011年03月12日 20:12
池田信夫 blog : 福島第一原発についての補足
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51687395.html
保安院が炉心溶融という重大事故を示す言葉を軽々しく使うのはよくない。

2016年10月 4日 (火)

安倍晋三がなぜ菅直人を目の敵にするのか

 安倍首相の菅元首相へ姿勢はいつも罵倒に次ぐ罵倒で、まるで前世での親の仇かのように嫌う様は傍から見ていて異常性を感じるほど。 それは有能な政敵を追い落とすための単なる方便であろうかと、私自身を納得させようとしてきたが、10月2日の菅氏のブログの冒頭を見て合点が行ったことがある。

同窓会|菅直人オフィシャルブログ「原発ゼロと平和な未来」の実現を目指して
http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12205846764.html
昨日は生まれ故郷の山口県宇部市の、神原中学校昭和37年卒業同期会に出席。参加者は100人を超えた。

 菅さんは山口の宇部市生まれで育ちもそこ。 これが安倍から妄執を受ける原因だと思われる。 安倍首相は選挙地盤が菅氏の故郷と同じ山口県。 だが、生まれも育ちも東京。 そのくせ選挙時となると『長州人の心意気我にあり』みたいな顔をする。
 しかし、古くから地元山口の移ろいを本当に知るのは菅直人氏の方であって安倍ではない。 それに加え、長州人の人となりを語らせたら菅氏の方に軍配が上がる。
 つまり、安倍首相の菅氏への嫌悪の原因は、郷土愛に育まれた菅氏への羨みに他ならない。 安倍は代わりに東京推しするわけにもいかず、日本伝統的・和式的なもので自分を飾るようになったと考えるのは自然だろう。 こんなちっぽけなプライドにしがみつく男を首相にしてしまった国民の罪は大きい。

2016年10月 2日 (日)

後藤博という男

少し前に話題になった言葉に『忖度』がある。 自治体が政府に睨まれないよう(予算配分を減らされないよう)左派はもちろん市井の民の政治・芸術活動も自治体施設・イベントから締め出そうとしていることで有名になった言葉だ。 要は従順な『犬』になるということ。

安倍首相、二審も勝訴 メルマガ訴訟で菅氏の控訴棄却:朝日新聞デジタル
http://www.asahi.com/articles/ASJ9Y52FYJ9YUTIL025.html
「東電による誤った決断につながったという意味において、菅氏の間違った判断があったと評価されるのはやむを得ない」

わからないことを質問したことのが、なぜ「間違った判断」という断定になるのか。
菅氏は東電黒田フェローを自分へ忖度するように仕向けたのだろうか。 それは全く逆で、何でも「ハイ」という返事を求めてはおらず、工学者として科学的根拠を強烈に求めている。
黒田は正確な返答をすべき知識を持ち合わせなかった己を恥じずに小さなプライドで首相の焦燥を小馬鹿にし、返答を面倒事と嫌ったあげくに勝手に頼みもしない注水停止という行動とった。 それがどうして菅氏の責任になるというのであろうか。
この裁判官は、一体どういう行動なら首相にふさわしかったというのだろうか。 非難だけしておいて、当時の緊迫状況下での正解行動を何ら示してはいない。

ところで高裁判事がこれだけいながら、なぜ彼・後藤博が裁判長なのか。

裁判所|東京高等裁判所 担当裁判官一覧
http://www.courts.go.jp/tokyo-h/saiban/tanto/tanto/index.html

「後藤博」と検索すると次のような経歴が出てくる。

平成14年7月1日以降の全国の裁判官の異動履歴を表示しています。
履歴欄に記載のない場合は異動がないことを示します。

後藤博
所属 東京高裁部総括判事

異動履歴
H.28. 6.25 ~       東京高裁部総括判事
H.27. 6. 9 ~       名古屋家裁所長
H.26. 7.24 ~ H.27. 6. 8 津地家裁所長・津簡裁判事
H.24. 9.25 ~ H.26. 7.23 東京地裁部総括判事
H.24. 1.17 ~ H.24. 9.24 東京高裁判事
H.10. 4. 1 ~ H.24. 1.16 検事
H. 9. 4. 1 ~ H.10. 3.31 東京地裁判事
H. 6. 4. 1 ~ H. 9. 3.31 検事
H. 6. 3.25 ~ H. 6. 3.31 東京地裁判事・東京簡裁判事
H. 5. 4.12 ~ H. 6. 3.24 名古屋地裁判事・名古屋簡裁判事
H. 4. 4. 1 ~ H. 5. 4.11 名古屋簡裁判事・名古屋地裁判事補
H. 3. 4. 1 ~ H. 4. 3.31 名古屋地裁判事補・名古屋簡裁判事
H. 2. 4. 1 ~ H. 3. 3.31 最高裁秘書課付(東京地裁判事補・東京簡裁判事)
S.63. 7. 1 ~ H. 2. 3.31 最高裁刑事局付(東京地裁判事補・東京簡裁判事)
S.62. 4. 1 ~ S.63. 6.30 東京家裁判事補・東京簡裁判事
S.61. 4.12 ~ S.62. 3.31 那覇地裁判事補・那覇簡裁判事
S.60. 4. 1 ~ S.61. 4.11 那覇地裁判事補
S.58. 4.12 ~ S.60. 3.31 東京地裁判事補
(第35期)

またしても判検交流で政府と行ったり来たりしている。 それも2回も検事登用という異例人事。 詳細は不明だが、彼もまたこの検事時代に法務省関連部署に所属していた可能性は高い。

西松建設株主代表訴訟で和解成立 東京高裁 旧経営陣ら1億5000万円支払い - 産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/160909/afr1609090027-n1.html
株主代表訴訟は9日、東京高裁(後藤博裁判長)で和解が成立した。

西松建設と言えば小沢(当時民主党)というくらい有名だが、村井長野県知事(自民系首長)への献金は担当秘書が自殺でお蔵入り。 むしろ献金先人数で言えば自民議員が圧倒している。

西松建設事件 - Wikipedia

その西松建設が東電とつながりがある。

西松建設 - Wikipedia
2007年から2008年にかけ、青森県むつ市内に建設中の使用済核燃料中間施設を巡り、用地買収交渉の費用が、同社から東京電力の当時の清水正孝・皷紀男両元副社長(清水はその後社長となる)に対し送られた裏金約2億円によって捻出されていたことが判明

東電のために骨を折って和解調停をやっている。 そして今回の名誉棄損事件でもまたしても、後藤が起用された。 これを偶然ですと言われて誰が信じようか。

最後に蛇足をひとつ

【産経抄】菅直人さん、語るに落ちたとはこのことですよ! 最高裁で扱うほどの「名誉」をお持ちなんですか? - 産経ニュース
http://www.sankei.com/column/news/161001/clm1610010004-n1.html

嘲笑を一新聞社が煽るというこの下品な記事。 安倍と産経はなぜここまで菅元首相を憎むのか。

それは菅氏が野党内において人事に長けているからに他ならない。 野党にありがちな政治家像として政策ばかりで組織を疎かにする人が多いが、菅氏は珍しく自民の領袖のように人を束ねるのが上手でしかも金にクリーン。 自民にとって一番危険な男だが、これを不用意に自民議員が直接叩くと諸刃となるので、産経が代わってレッテルによる世論誘導で政治家としての信用を削り落とさせている。 今頃、他の裁判官はこの自民・産経の獰猛な連携個人攻撃に、自身の出世リスクを天秤にかけていることだろう。

>> 追記

法制審議会民事訴訟法部会委員(平成19年1月26日現在)
法務省大臣官房審議官  後藤 博

法務省大臣官房会計課長 後藤 博(東京都千代田区霞が関1-1-1)
平成22年4月1日

2012.1.17付 法務省人事
後藤博 裁判官へ(法務省大臣官房司法法制部長)

とある。 大臣付きとなれば国会議員の憶え目出度いのは当然。 裁判官の出世コースの1つとして法務省への出向制度が固定化しているのは間違いない。 政府や自民に不利な判決が下されてはならない場合に、秘蔵っ子として裁判長に任命して司法操作をするわけだ。 安倍はどうしてこれで中国に「法の支配」などを説けようか。 中国政府からは眉唾で「このエセ三権分立が」と見られているのを当の日本国民は知らない。

2016年3月12日 (土)

都築政則という男

司法腐敗

この情報化時代・人権尊重時代になってなお、日本の裁判制度は人事管掌による政治介入を許している。

自民が政権復帰できたのは、経済再生への期待が最大理由だろう。 だが、2012年末に政権復帰してその後第三次内閣まで作ってなお、たった2%の物価上昇すら達成していない。当然、増税も福祉向上もない。 一方で傲慢さだけが年々増していて報道牽制が度々行われるようになる。 それは民主党政権時代の比ではないのに、産経などは「民主党は自分らを棚に上げて」と報じる。 せめて報道全体に圧力がかかっている時ぐらい、マスコミ同士手を組むべきなのに「すべてはお国のため」と盲目的に依怙贔屓報道を続ける姿勢には暗澹たる気持ちになる。

もう一度言う、福島原発事故の主犯は安倍晋三だ! 第一次政権時に地震対策拒否、事故後もメディア恫喝で隠蔽…
http://lite-ra.com/2016/03/post-2055.html

安倍首相はどこで恫喝の手口を得たのかというと、どうやら甘利元大臣を参考にしたらしいとわかる。 甘利明というと政治献金を不正受領した議員。 これ以前にあまり問題を起こした記憶がなかったが

甘利明元大臣、テレ東取材を中断し提訴「日本は終わりだ。もう私の知ったことではない」
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14149.html

実はそうではなかった。 スラップ訴訟で報道圧力を掛けていた。 政治献金事件がなければ、この報道圧力記事を再掲する勇気はどこもなかったのではないか。 インタビュー中に席を外したのを報じただけでテレビ局は名誉毀損で訴えられ、甘利大臣は勝訴した。 不正献金事件では睡眠障害とやらで国会を欠席している。 これも報じたら名誉毀損だろうか? こんな裁判結果が出るとは、一体、どうゆうことか?

2013年の裁判当時のニュース

名誉毀損で甘利氏勝訴 東京地裁、テレビ東京に賠償命令:日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG29049_Z20C13A1000000/
(cache) 「不適切な編集」原発報道で名誉毀損 甘利経済相がテレ東に勝訴 - MSN産経ニュース
https://megalodon.jp/ref/2013-0130-1001-07/sankei.jp.msn.com/affairs/news/130129/trl13012923050007-n1.htm

当時の裁判を報じる記事では、さらっとしか書かれていないため、この判決が持つ影響力を理解していなかった。 テレ東は控訴せずに判決は確定し、社内では懲罰的な人事が行われてしまった。 この裁判の裁判長が都築政則である。

「都築政則」と検索すると次のような経歴が出てくる。

平成14年7月1日以降の全国の裁判官の異動履歴を表示しています。
履歴欄に記載のない場合は異動がないことを示します。

都築政則

所属 新潟地裁所長
移動履歴

H.27. 4.10 ~ H.27. 4.12 東京高裁判事
H.25. 8. 1 ~ H.27. 4. 9 検事
H.23. 2.14 ~ H.25. 7.31 東京地裁部総括判事
H.22. 4. 1 ~ H.23. 2.13 東京高裁判事
H.13. 1. 6 ~ H.22. 3.31 検事
H.11. 4. 1 ~ H.13. 1. 5 東京地裁判事
H. 5. 4. 1 ~ H.11. 3.31 検事
H. 5. 3.25 ~ H. 5. 3.31 札幌地裁判事補・札幌簡裁判事
H. 2. 4. 1 ~ H. 5. 3.24 浦和地家裁判事補・浦和簡裁判事
S.63. 4.12 ~ H. 2. 3.31 福島地家裁判事補・福島簡裁判事
S.62. 4. 1 ~ S.63. 4.11 福島地家裁判事補
S.60. 4.12 ~ S.62. 3.31 東京地裁判事補
(第37期)

一瞬、既視感を覚えたのではないか。そう、前回のブログで紹介した永谷典雄そっくりなのである。むしろ先輩というべきか。 で、実は前回紹介の『おにいちゃんブログ』でも判検交流制度批判で取り扱っていた。 特定の裁判を狙ってバイアス判事を割り当てていることは確からしいと伝わってくる。 検事というからには検察庁にいるのかというとそうではなく、

(2015年4月13日) 新潟地裁所長
(2013年8月1日) 官房訟務総括審議官(東京地裁判事)

この男も検事の肩書で、官房訟務総括審議官の職にいた、いわゆる御用判事だった。

裁判所|新潟地方裁判所長
http://www.courts.go.jp/niigata/about/syotyo/

一部抜粋すると検事時代に該当するのは
平成8年4月  法務省訟務局付
平成13年1月 法務省大臣 官房参事官
平成16年4月 法務省大臣 官房財産訟務管理官
平成17年4月 法務省大臣 官房行政訟務課長
平成19年4月 法務省大臣 官房民事訟務課長
平成20年4月 法務省大臣 官房訟務企画課長
平成21年4月 法務省大臣 官房審議官
平成25年8月 法務省大臣 官房訟務総括審議官

訟務局とは、国の利害に関係のある民事に関する争訟及び行政に関する争訟の処理に関する事務を行う部署。 つまり、国側の立場となる弁護士に相当するところだ。 これも繰り返しになるが、弁護士・検事出身の判事は珍しくない。 しかし、判事からわざわざ検事になり、その間に官僚同等の経験を積んで出戻ってくるのは普通とは言い難い。 少なくともそのような経歴の判事を議員訴訟の裁判官に割り当てることは公平を感じない。 疑惑を招くのが必定なのに、なぜか無視平然と行われているのだ。

日本は、三権分立されていない。

改憲するなら9条よりも司法の独立強化が先であろう(憲法6条2項、憲法 79条2~4項、裁判所法39条、40条)。

  • 内閣による最高裁長官の「任命」を「指名」に代え、加えて「国会の承認」を必要とする。
  • 国民審査を「×」記入式から「○×」記入式、できれば記名式に改める。

決して、法解釈とか解釈改憲が国会だけで行われる、まして与党内閣だけで行われるなど、あってはならない。

最高裁裁判官の国民審査をどうする?(江川紹子) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20121214-00022725/
日本の憲法改正は、裁判官の「国民審査」方法の改善あたりからやればいいと思う
http://blogos.com/article/101133/

2015年12月 3日 (木)

永谷典雄という男

安倍晋三議員の虚偽メルマガ|菅直人オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12101576528.html

まず初めにだが、私は菅元首相と民主党の震災対応は及第点だったと思っている。 それが不出来だというなら、政権交代前まで防災体制を放置悪化させてきた自民党の罪の方が深い。 そして9ヶ月の私の沈黙を破らせたのは、今日のこの判決だ。

安倍首相メルマガ訴訟、菅元首相の請求棄却 東京地裁
http://www.asahi.com/articles/ASHD345PGHD3UTIL012.html
永谷典雄裁判長は、「記事は重要な部分で真実だった」と認め、菅氏の請求を棄却した。
「菅元首相には、東電に海水注入を中断させかねない振る舞いがあった」

菅元首相や民主党幹部が注水中断指示なぞしていないのは、すでに報告書で明らかなこと。 首相官邸に詰めていた東電のフェロー(副社長級)の武黒一郎が頼まれもしないことを勝手に先読みして中断要請を出した。 その際に元首相らを小馬鹿にする言葉「なんか官邸がグチグチ言ってんだよー」を添えながら。 人気が落ちた元首相の指示なんか聞けるかと言わんばかり。 ところが、この裁判長はまるで菅元首相が注水中断を教唆したか誤誘導させたかのように断定する。 一体、どうゆうことか?

「永谷典雄」と検索すると次のような経歴が出てくる。

平成14年7月1日以降の全国の裁判官の異動履歴を表示しています。
履歴欄に記載のない場合は異動がないことを示します。

永谷典雄

東京地裁部総括判事
異動履歴

H.26.10.27 ~       東京地裁部総括判事
H.26. 4. 1 ~ H.26.10.26 東京高裁判事
H.15. 4. 1 ~ H.26. 3.31 検事
H.12. 9. 1 ~ H.15. 3.31 東京地裁判事
H. 9. 4. 1 ~ H.12. 8.31 検事
H. 9. 3.28 ~ H. 9. 3.31 東京地裁判事補・東京簡易判事
H. 6. 4. 1 ~ H. 9. 3.27 福島家地裁白河支部判事補・白河簡裁判事
H. 4. 4.11 ~ H. 6. 3.31 新潟地家裁判事補・新潟簡裁判事
H. 3. 4. 1 ~ H. 4. 4.10 新潟地家裁判事補
H. 1. 4.11 ~ H. 3. 3.31 大阪地裁判事補
(第41期)

過去に検事経験がある弁護士は珍しくはないのだが、裁判官から検事になってまた出戻っているなんてのは、まずほとんどいないのではないか。 それでも、検事経験を積んで勉強したかったのかと流しそうになったが、次をブログを見て愕然とした。

永谷典雄,調べれば調べるほど怪しいなあ。2013年4月1日付で法務省の官房審議官(法務省内TOP10に入るエース級)になっている。何故そいつが東京地裁の裁判長になって私の判決を代読したか。私の考えるストーリーは以下。 : ”負け組の星”を目指すおーにっちゃんのブログ
http://onicchan.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/201341top10-7ce.html

【人事】法務省(2011年4月1日)
訟務企画課長、永谷典雄

【人事】法務省(2013年4月1日)
官房審議官、永谷典雄

私はこのブログの方の事件に詳しくないので裁定内容をここでは判断しないが、永谷典雄検事時代の肩書を知って最早 『御用裁判官』 の実在を疑う心は消し飛んだ。 ここまで筋金入りの御用聞きが他にいるだろうか。 ちなみに、永谷典雄の政治信条を私は知らないし知る必要もないと思う。 出世が目的なら別に自民党に付こうが民主党に付こうが関係ないのだ。 ただただ、時の政権の御用聞きに徹すればよい。 そしてこの永谷は次のような判決も下している。

ホテル会社にNHK受信料支払い命令 東京地裁  :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG29H9Y_Q5A031C1000000/

ドーミーイン・NHK「受信料訴訟」を考える。1泊50円も負担するなら、ホテルにテレビなんていらない | 旅行総合研究所タビリス
http://tabiris.com/archives/nhk/

まさに「御用放送と御用裁判官どうし、仲良くやろうじゃないか」的判決。 常識的に考えて、このような人物を菅元首相と安倍首相との裁判担当に任命するだろうか。 司法人事を牛耳っているのは最高裁長官だろうか、それとも裁判所事務員だろうか。 どちらにしても、与党の臭い息がかかっているのは疑いようもない。 これは架空の陰謀論ではなく現実なのだ。 そして、こんなにも露骨に三権分立を侵す行為に目をつぶる国民には、因果応報の天罰仏罰が下らぬはずはなかろう。

2015年2月24日 (火)

中国からの釘刺し

「侵略の罪、ごまかし試みる者がいる」中国が国連演説
http://www.asahi.com/articles/ASH2S0JBTH2RUHBI031.html

中国発言に菅長官「国際社会は日本の貢献評価」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20150224-OYT1T50049.html

日本政府が即反応。 自覚があるのだろう。 そして、侵略の罪を問うているのに、貢献評価などと見当違いな受け答え。
 中国側のすべてが正しいとは思わない。 しかし、付け込まれる隙や綻びを安倍政権は与えすぎた。 いくら慰安婦問題で朝日に謝罪させたところで、靖国参拝や9条改憲そして尖閣の田中首相(当時)発言の否定など、他国が訝しがる行動の方が圧倒的に多い。 原発は再稼働まっしぐらで、ヘイトスピーチ法案には不熱心。 熱意があるのは選挙公約に無かったTPP。
 だが、世論調査では人気を誇っている。 中国がそれならばと、日本国民を標的にし始めたとしても不思議ではない。 中国は政治思想的には赤ん坊みたいなもの。 それに対して諭すのではなく、銃口を向けようとしている。 少なくとも日本人以外からはそう見られているのは確か。 中国も日本もどっちもどっちとなると、いざというときの手助けも適当にあしらわれると想像に難くない。 経済以外八方手詰まりだという現実認識が足りなさすぎではないか。 自画自賛・我田引水も度が過ぎれば、交渉の旬を失う。

カーター新国防長官、日中韓の歴史問題に苦言
http://www.yomiuri.co.jp/world/20150220-OYT1T50091.html
「アジア太平洋地域における過去をめぐる癒えない傷と、確固たる安全保障制度の欠如」

アメリカは日本・韓国も度が過ぎれば、中国と同じ扱いに準じて極東全体を自国の敵とみなす考えは昔から変わらない。 日本の右翼は密かにアメリカをもヘイトの対象にして国粋主義を練り上げる。 首相の狡猾なところは、アメリカを敵に回さないとしつつ、国粋主義者を利用するために、持ち駒として囲ってることだ。 「私の真意はあなた方と共にある」とささやきながら、アメリカには「同盟は鉄板だ」と二枚舌を使う。 海外から見れば、ご都合主義のタヌキおやじにしか見えない。

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